Gemini (ジェミニ)を使って Google スライドを生成する方法
生成AIの進化により、ドキュメントやプレゼンテーションの作成がより効率的に行えるようになっています。私は普段の業務で Gemini for Google Workspace と呼ばれるアドオンを利用して業務を実施していますが、利用する以前と今とでは、生産性が大きく変わったと実感しています。 Gemini for Google Workspace には生成AI「 Gemini 」が組み込まれた数多くの機能が存在しますが、今回は Gemini を活用して Google スライドを生成する具体的な方法について詳しく解説します。
Gemini for Google Workspace の最新情報
Google スライドの生成方法について解説する前に、まずは Gemini for Google Workspace の最新情報についてキャッチアップしておきましょう(2024年11月24日現在)。
Gemini for Google Workspace がついに日本語化
Google Cloud Next Tokyo 2024にて、 Gemini のサイドパネルが日本語化されることが発表されていましたが、2024年11月現在、 Google ドライブについては、日本語によるプロンプト操作によって Gemini を呼び出すことができるようになっています。ただし、今回のテーマであるスライド生成機能については2024年11月24日現在、日本語による操作はできません。
Gemini for Google Workspace の利用条件
Gemini for Google Workspace を利用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
- Gemini for Google Workspace のアドオン購入
- 購入したアドオンを Google Workspace アカウントに適用
ただし、前述した通り、 一部機能についてはまだ日本語化対応されていないため、今回のテーマである「 Gemini in Google スライド」を利用したい場合は Google アカウントの言語設定を「英語」にする必要があります。
Gemini は異なる代理店からも購入可能
Google Workspace を代理店経由で購入している場合、 これまで Gemini for Google Workspace は同じ代理店と契約する必要がありましたが、2024年10月以降は異なる代理店と契約することが可能になりました。生成AIを企業に導入する場合、多くの問題をクリアしていく必要があるため、コンサルテーション含めた総合的なフォローが可能な代理店を選定すると良いかもしれません。
Gemini を使ってスライドを生成する手順
ここからは Gemini in Google スライドの使い方について説明します。ただし、本機能は 現在日本語化対応されていません(2024年11月30日現在)。 前述した通り、 Gemini in Google スライドのサイドパネルを利用したい場合は、 Google アカウントの言語設定を「英語」にしてください。言語設定の英語化はコチラの設定ページから実施することができます。
① Google スライドにアクセスしサイドパネルを開く
まずは Google スライドを新規で作成するか、もしくは既存のスライドを開いてください。 Google スライドにアクセス後、「 Ask Gemini 」 アイコンをクリックします。
② スライド作成を指示するプロンプトを送信
サイドパネルが開いたら、入力フォームからスライド作成の指示プロンプトを送信します。
③ 生成スライドの確認と差し込み
プロンプトが送信され、しばらく待機していると、 Gemini から作成スライドの提案が行われます。確認し、問題なければ「Insert」ボタンを押下します。
④ スライドの生成完了
すると、 Gemini が作成したスライドが実際に Google スライド内に差し込まれます。
これでスライドの生成は完了です。Gemini for Google Workspace のサイドパネル機能があれば、プロンプトからスライドを作成できることを説明しましたが、前述した通り、現状1回のプロンプト送信で作成できるのは1スライドのみです。ですので、複数のスライドを作成したい場合は、都度「作成したいスライドの内容」をプロンプト送信する必要があります。
まとめ
Gemini for Google Workspace のスライド生成機能があれば、大幅な工数削減を実現することができます。ただ、望んだスライドが100%出力されるとは限らないないですし、むしろ部分的には意図しない内容になるかもしれません。重要なのは、生成AIができることできないことを理解し、AsIsに対して改善できる部分を見定めることだと思います。完全なものを求めると、中々次の一歩が踏み出せなくなるので、まずは最初の一歩、小さな改善をまずは実行してみるのが良いかもしれません。