【2024年3月更新】10分でわかる Gemini for Google Workspace の最新情報

Gemini for Google Workspaceは、Google が提供する最先端の生成AIモデル「 Gemini 」をベースとした、Google Workspace 向けの統合型AIアシスタントです。 Google Workspace をベースとした業務をAIによって、より効率化させるための様々な機能を提供します。実は既に Google Workspace を導入している企業はアドオンという形で利用することが可能ですが、現在のところ、このアドオンは日本語化されていないため、日本での導入はまだまだ進んでいないのが現状です。ただ、 Gemini for Google Workspace には業務効率を革新的に引き上げ様々な機能が搭載されているため、日本語化対応された場合、普及が本格的に進むと考えています。

Google Bard が Gemini に改名へ

2024年2月8日、 Google が Bard の名称を Gemini (ジェミニ)にすることを突如発表しました。この発表は当初 Google Bard の名称が変更されるだけのニュースだと考えていたのですが、 Google の公式ページを確認すると、 Google AI 全体のブランド名に影響があることがわかりました。

※ Gemini (旧 Google Bard )の関する基本情報についてはコチラの記事をご参考ください。

Duet AI も Gemini に名称変更

2024年2月22日、 「 Duet AI for Google Workspace 」が「 Gemini for Google Workspace 」に正式に名称変更されたことが Google から発表されました。また、ブランド名が「 Gemini 」に統一されただけでなく、「 Gemini Business 」と「 Gemini Enterprise 」の2つのプランが新しく用意されました。

Gemini for Google Workspace の基本情報まとめ

ここまで公開されている Gemini for Google Workspace の基本情報は以下の通りです。

項目説明
リリース日2023/08/30から一般公開
※ 2024/02/22に Duet AI から Gemini へブランド名変更
ライセンス料金プラン① 2,260円/ユーザー/月(年間契約)
プラン② 3,400円/ユーザー/月(年間契約)
利用するための条件① Duet AI アドオンラインセンスの購入
② GWSライセンスへの割り当て
③ Google アカウントの言語設定「英語」化
日本語化対応2024年リリース予定
企業情報の扱い全てのアプリケーションにおいて、企業のデータを保護
対象サービスGemini (チャットツール)、スライド、スプレッドシート、ドキュメント、メール、Meet, etc

Gemini for Google Workspace の2つのプランの違い

「 Duet AI for Google Workspace 」では、1つのプランしか存在しませんでしたが、前述した通り、 Gemini 変更後は2つのプラン(「 Gemini Business」と「 Gemini Enterprise 」)が用意されています。この2つのプランの違いは以下の通りです。

Gemini BusinessGemini Enterprise
費用¥2,260/ユーザー/月
※ 年契約の場合
¥3.400/ユーザー/月
※ 年契約の場合
Gmail、ドキュメント、スライド、
スプレッドシート、Meet に
組み込まれた Gemini の利用
Gemini Ultra 1.0 へのアクセス
エンタープライズグレード
セキュリティとプライバシー
15 か国語以上に翻訳された
キャプションを備えた高度な会議
×

基本的には同じような機能を利用することができますが、 Meet 会議における15ヶ国語に対応したキャプション機能が Business には存在しません。

Gemini では顧客の情報は全て保護される

Gemini for Google Workspace では、ユーザーが入力したプロンプト情報が広告目的で利用されたり、人間にレビューされたり、トレーニングに使用されたりすることはありません。 Gemini Ultra 1.0 を搭載したチャット機能に関しても、その方針を準拠しています。コンシューマー向けの Gemini (旧 Bard )では、ユーザーの会話情報はトレーニングに利用されると利用規約に明文化されていましたが、 Gemini for Google Workspace がサポートする Gemini では、顧客情報は保護されるようです。

Gemini for Google Workspace で現状使えるAI機能

Gemini for GWS で現状利用可能な機能は、以下の通りです。あくまで現状利用可能な機能であり、今後はさらなる機能のリリースが期待されています。今後リリースが期待される機能については後ほどいくつかご紹介します。

ツール機能
チャットツール(旧 Bard )Gemini Ultra を搭載したチャットツール
Gmailメール作成、及びメール本文をビジネス向けに最適化する
ドキュメント議事録やブログ記事等の文書を生成する
スプレッドシートタスク一覧やランキングデータ等、テーブルデータを生成する
スライドスライドに差し込むための画像を生成する
Meet背景画像の作成、及び翻訳

ツール毎の Gemini の使い方

ツール毎に搭載された Gemini の使い方については、以下の記事をご参考ください。

Gemini for Google Workspace で今後利用できるAI機能

Gemini for GWS で今後リリースが期待される機能は以下の通りです。これらは、去年2023年に開催された Google Cloud Next の基調講演内にて実演された機能です。

ツール今後搭載される機能
Meet自動翻訳、及びMTGに遅れて参加してきたユーザー向けの会議内容後追い要約
ドキュメントGoogle ドライブからファイルを参照し、新たな文書作成や要約を行う
文書に対して、 Google ドライブから参照したファイルの内容をマージ&アップデート

実際のデモンストレーションを確認したい場合は、以下の動画をご確認ください(1:26:04付近)。

まとめ

2023年の Google Cloud Next で発表された Gemini for Google Workspace は多くの企業に夢と希望を抱かせました。その時の衝撃を考えると、 Gemini for Google Workspace で現状利用可能な機能は、まだまだ Google の本気度MAXからは程遠いと言えます。しかし、 Next でデモンストレーションされたされた機能が実際に利用できることを考えると、 Gemini for Google Workspace に対する期待は計り知れません。2024年はいよいよ Gemini for GWS の日本語化対応がリリースされる年になります。

ここまで公開されてきた機能だけでなく、まだまだ私たちの日常を変えるような機能がリリースされることが予想されます。今年はまさに生成AI元年!!どんな年になるのか非常に楽しみです。

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です