Google Workspace Flowsと連携可能な外部サービスは?

Google Workspace Flowsは2025年にラスベガスで開催されたGoogle Cloud Next ’25で発表されたGoogle Workspaceの新しいAIツールです。

Workspace Flowsは、Gmail・カレンダー・ドライブ・Chat・スプレッドシートなどのGoogle Workspaceサービスとシームレスに結合してプロセスを構築できますが、それだけに限らず、外部サービスとの連携も可能です。

今回は、Workspace Flowsと連携可能な外部サービスと具体的にプロセスに組み込むことができる処理について説明します。

[注意] Workflowsはリアルタイムでアップデートが続いており、気づけば、新たに接続可能なサービスが増えている可能性があります。この記事は2025年10月12日現在における情報がソースになっています。

Workflowsと連携可能サービス

連携サービス① Asana

Asana(アサナ)は、個人やチームの仕事の生産性を向上させるためのワークマネジメントプラットフォームです。日々のタスク管理から大規模なプロジェクトの計画、追跡、管理まで、仕事に関わるあらゆる情報を一元化し、「見える化」することに特化しています。

Asanaとの連携でできること

Workspace FlowsからAsanaに対して操作可能な処理は以下5つです。プロジェクト作成からタスクやコメントの作成まで基本的な処理がサポートされています。

  • プロジェクトの作成
  • セクションの作成
  • タスクの作成
  • サブタスクの作成
  • タスクに対するコメントの追加

連携サービス② Jira

Jira(ジラ)は、オーストラリアのAtlassian(アトラシアン)社が開発した、チームでのプロジェクト管理とタスク管理を行うためのツールです。元々はソフトウェア開発におけるバグ追跡ツールとして始まりましたが、現在ではITチームだけでなく、マーケティング、人事、営業など、さまざまなビジネスチームで広く利用されています。

Jiraとの連携でできること

Workspace FlowsからJiraに対して操作可能な処理は以下3つです。

  • 課題の作成
  • 課題コメントの作成
  • ボードの作成

「ボード」についてはJira特有の概念になりますが、少し調べたところ、作成から完了に至るまでの作業項目を管理するために使用されるツールであると定義されています。

連携サービス③ Mailchimp

Mailchimp(メールチンプ)は、世界中で非常に多くのユーザーに利用されているメールマーケティングプラットフォームです。簡単に言うと、「顧客リストの管理から、メルマガなどのメール作成・配信、効果測定までを一貫して行えるサービス」です。専門知識がなくても、見栄えの良いメールを簡単に作成し、届けたい相手に、届けたいタイミングで自動的に配信できる仕組みが整っています。

Mailchimpとの連携でできること

Workspace FlowsからMailchimpに対して操作可能な処理は以下3つです。

  • 購読者の追加
  • 購読者にメモを追加
  • キャンペーンの作成

連携サービス④ Salesforce

Salesforce(セールスフォース)は、企業と顧客との関係を管理するための、世界No.1のシェアを誇るクラウド型のプラットフォームです。ひと言で言うと、「営業、マーケティング、カスタマーサービスなど、顧客に関わる全部門の情報を一元化し、ビジネスの成長を加速させるためのツール群」です。単なる「顧客管理ソフト」ではなく、企業のあらゆる業務を支援する多様なサービスが提供されており、それらを自由に組み合わせて利用できるのが大きな特徴です。

Salesforceとの連携でできること

Workspace FlowsからSalesforceに対して操作可能な処理は以下7つです。他のサービスと比較しても、Flowsから利用可能な処理の数は群を抜いています。

  • リードの作成
  • 連絡先の作成
  • アカウントの作成
  • 商談の作成
  • ケースの作成
  • メモの作成
  • タスクの作成

連携サービス⑤ Slack

Slack(スラック)は、主に仕事で使われるビジネスコミュニケーションツールです。従来のメールや電話に代わる、より迅速で効率的な情報共有と共同作業を実現するためのプラットフォームとして、世界中の多くの企業で導入されています。

Slackとの連携でできること

Workspace FlowsからSlackに対して操作可能な処理は以下3つです。Slackにはそれ以外にも多くの機能がありますが、現時点ではできることは多くありません。

  • チャンネルの作成
  • チャンネルメッセージの作成
  • リマインダーの追加

連携サービス⑥ Quickbooks

QuickBooks(クイックブックス)は、米国のIntuit(イントゥイット)社が開発・提供する、世界で広く利用されている会計ソフトウェアです。主に中小企業や個人事業主を対象としており、日々の経理業務から経営状況の可視化まで、ビジネスの財務管理を幅広くサポートします。

特にクラウド版の「QuickBooks Online」は、場所やデバイスを問わずにアクセスできる利便性から、多くの企業で導入が進んでいます。

Quickbooksとの連携でできること

Workspace FlowsからQuickbooksに対して操作可能な処理は以下7つです。SalesforceとQuickbooksはなぜか他のサービスと比較しても、使える処理が多彩です。

  • 顧客の作成
  • 請求書の作成
  • 売上領収書の作成
  • 見積もりの作成
  • 請求書の作成
  • ベンダーの作成
  • 支払い記録の作成

連携サービス⑦ Monday.com

monday.com(マンデードットコム)は、イスラエルで生まれたクラウド型の作業管理プラットフォームです。「Work OS(ワークOS)」というコンセプトを掲げ、プロジェクト管理やタスク管理だけでなく、顧客管理(CRM)、開発管理、マーケティングなど、組織内のあらゆる業務プロセスを一つの場所で一元管理し、効率化することを目指しています。

Monday.comとの連携でできること

Workspace FlowsからMonday.comに対して操作可能な処理は以下5つです。

  • ボードの作成
  • グループの作成
  • 列の作成
  • ボードにサブスクライバーの追加
  • ユーザーをチームに追加

連携サービス⑧ Confluence

Confluence(コンフルエンス)は、Jiraなどの開発ツールで知られるAtlassian(アトラシアン)社が提供する、チームのための情報共有と共同作業を促進するツールです。一言でいえば「企業向けの非常に高機能なWiki(ウィキ)」であり、組織内のあらゆる知識や情報を一か所に集約し、チーム全員で活用することを目的としています。

Confluenceとの連携でできること

Workspace FlowsからConfluenceに対して操作可能な処理は以下1つです。

  • ページの作成

まとめ

Google Workspace Flowsは、Google Workspace内の業務自動化ツールとして非常に強力です。私の所感としては、WorkflowsはGoogle Workspace史上、最も最速の自動化が可能なサービスであると考えています。外部サービスとの連携については、まだ発展途上の段階ですが、その将来性は非常に高く、今後も多くのサービスが追加されていくと思います。

まずはGoogle Workspace内の業務プロセスを見直し、Workflowsを使って自動化できる部分から着手してみてください。今後のアップデートをの楽しみに待ちましょう。

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