Google ドライブの容量が減らない原因とは?

以前、「 Google ドライブの容量を減らす方法をまとめてみた」という記事を公開しましたが、「手順通りに容量を減らしたのに、 Google ドライブの容量が減らない!(激おこ)」という意見をもらいました。一体なぜファイルを完全削除したのに、 Google ドライブの容量は減らないように見えるのでしょうか。それには、ちゃんと理由があります。今回は、 Google ドライブからファイルを削除したのに、容量が減らない原因について解説します。

完全削除したのに容量が減らない原因とは?

公式情報ではないですが、 Google ドライブのユーザーは億を超えると言われています。そのような莫大なデータを一貫性を保持したまま制御するのは至難の技です。 そのため、 Google は超莫大な数のファイルを「結果整合性」、即ち「最終的には一貫性を保つ」仕様によって管理しています。これこそが、「ファイルを完全削除したのに容量が減らない(ように見える)」原因だと考えられます(※)。つまり、 Google ドライブでファイルを完全削除しても、即座に容量表示に反映されないのは、バグではなく仕様です。焦らず、結果が反映されるのを待ちましょう。

※ファイル自体には強い一貫性が採用されていると思いますが、 Google ドライブで保管されているアイテム数や容量については「結果整合性」が適用されていると思われます。

Google ドライブの容量制限は厳密ではない

この「結果整合性」の仕様は、 Google ドライブの制限値にも影響を及ぼしていることが考えられます。例えば…ビジネス用途で Google ドライブを利用する場合、 Google Workspace の有料エディションを利用することになるのですが、Business Standardエディション以上を契約すると、「共有ドライブ」という機能を利用することができるようになります。この共有ドライブには、保存できるアイテム(ファイル・フォルダ・ショートカットの累計)数に「400,000」という制限が存在します

しかし、実際には…私が運用するある共有ドライブでは400,000以上のアイテムが保存できてしまっています。前述した通り、 Google ドライブは「強い一貫性」ではなく、「結果として整合性を保つ」仕様を採用しているため、厳密な制限管理ができないのだと思われます。そのため、短期間で数十万単位のファイルをアップロードした場合、 Google が定める制限値をスルーしてしまうケースもあるのでしょう。ちなみに、現在はその共有ドライブに対して、それ以上のファイルをアップロードする場合エラーが発生するようになっています。ただし、ファイルが400,000という制限値まで勝手に減らされることはありませんので、それについては安心してください。おそらく、共有ドライブに限らず、 Google ドライブでは容量やファイル数を厳密に管理できないのではないでしょうか。無料の Google ドライブには15GBの制限が謳われていますが、実際は・・・どうなんでしょう笑

共有ドライブの容量やファイル数を確認する方法

前述した通り、共有ドライブには保存できるアイテム数に40万という制限値が存在しますが、なぜ私は運用する共有ドライブがこの制限値を超過したことに気づけたのでしょうか。それは共有ドライブマネージャーというツールを利用しているからです。

まとめ

  • Google ドライブに保存されているアイテム数、もしくは容量といったデータには、強い一貫性はない
  • ファイルを完全削除した直後は Google ドライブ全体の容量が減っていないように見えるが、時間が経てば反映される
  • Google ドライブに存在する制限値は厳密ではない

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