Google ドライブの容量がおかしい?容量が圧迫される原因とは
「あれ?こんなに Google ドライブにデータを保存してたっけ??」
そんな経験はありませんか。 Google ドライブは普段使わないのに、なぜか容量だけ圧迫されている・・・その理由は Google ドライブにおける容量の計算方法にあります。今回は Google ドライブの容量が想定以上に圧迫されてしまう原因について解説します。
Google ドライブの保存容量が圧迫される原因は何か
Google アカウントにおける保存容量の内訳
Google ドライブの左メニュー下部に「現時点でのデータの保存容量」が表示されています。例えば、私の保存容量は現時点で9.9GBです。しかし、実際に Google ドライブには0.7GBのファイルしか保存されていません。この不一致はなぜ起こるのでしょうか。
ズバリ、それは Google アカウントにおけるデータの保存容量は Google ドライブだけで決まらないからです。 Google アカウントにおけるストレージ容量の内訳は以下の通りです。
- Google ドライブ
- Gmail
- Google フォト
上記3つの累計値が Google ユーザーに紐づくストレージ利用料の累計値になります。つまり、私のケースでは、 Gmail や Google フォトの容量によって、ストレージが圧迫されていたことになります。
Google ドライブの保存容量を確認する方法
Google で利用可能なストレージの累計量を確認したい場合は、コチラをクリックします。クリックすると、以下画像の通り、保存容量の累計値とその内訳が表示されます。私の場合は Gmail で7.79GBを利用していたことがわかりました。
Google ドライブの容量制限はプラン毎に違う
プラン毎に制限値が存在する
他のストレージサービス同様、 Google ドライブにも保存容量に制限があります。無限にファイルを保存することはできないため、 Google ドライブで無料枠以上の容量でファイルを保存したい場合、 Google ドライブの有料プランを契約する必要があります。この有料プランには「 Google One 」と「 Google Workspace 」が存在し、前者は個人向け、後者はビジネス向けとなっています。
制限値の計算方法
Google ドライブはプランによって、保存できる容量が変わります。料金は月払い、もしくは年払いとなり、プランが上位になるほど、保存容量は比例して大きくなります。例えば、 Google Workspace のBusiness Standardエディション以上を10アカウント契約する場合、2TB × 10ユーザー = 20TBが利用可能な容量になります。ただし、 Google Workspace のEnterpriseエディションついては、無制限まで保存容量を拡張することができるようです。
プラン | 容量 | 価格 |
---|---|---|
無料の Google ドライブ | 15GB | 無料 |
Google One | 最大2TB | 最大¥2,900/年/ユーザー |
Google Workspace Business Starter | 30GB/ユーザー | ¥680/月/ユーザー |
Google Workspace Business Standard | 2TB×契約ユーザー数 | ¥1,360/月/ユーザー |
Google Workspace Business Plus | 5TB×契約ユーザー数 | ¥2,040/月/ユーザー |
Google Workspace Enterprise | 無制限まで拡張可能 | ¥2,260~¥3,400/月/ユーザー |
共有ドライブに容量制限はあるのか
Google Workspace のBusiness Standard 以上で共有ドライブという機能が利用することができます。これを利用する場合、利用者にはどのような制限が発生するのでしょうか。結論から言うと、共有ドライブ自体には容量の制限はありません。ただ、制限はないと言っても、「共有ドライブ自体に明確な制限はない」と言う意味であり、容量制限自体がないということではありません。ズバリ共有ドライブの容量制限は、契約する Google Workspace エディションとアカウント数に依存します。
先ほど挙げた例で言うと・・・ Google Workspace のBusiness Standard エディションを10アカウント契約する場合、Google ドライブの保存容量の総量は20TB(2TB×10ユーザー)となり、共有ドライブはその総量の範囲の中でファイルを保存することができます。
共有ドライブの容量を確認する方法
共有ドライブの使用容量を確認したい場合は、 Google Workspace の管理コンソールを利用します。 Google Workspace の管理者は共有ドライブの「使用容量」と「アイテム数の使用率」を一覧で確認することができます。ただし、全ての Google Workspace ユーザーが本機能を利用できるわけではないので注意が必要です。
共有ドライブマネージャーで使用量をさらに可視化
Google Workspace の管理コンソールでは、共有ドライブのアイテム使用量は「使用率」として表示されますが、共有ドライブマネージャーではさらに詳細な形で表示されます。
共有ドライブマネージャーでは、共有ドライブ上に存在する「ファイル数」「フォルダ数」が詳細に可視化されるため、 Google Workspace の管理者は共有ドライブの制限(保存アイテム数40万ファイルの制限)に対して、適切な対策を実施することができます。
共有ドライブの容量が減らない原因は何か?
「共有ドライブからファイルを削除したのに、ファイル容量が減らない」と言う質問は、たまに受けることがありますが、考えられる理由は以下2つです。
- ゴミ箱にファイルが残っている
- ファイル容量はリアルタイムで更新されない
2については、 単純に Google 側の事情があるのだと思われます。Google は数億というレベルには留まらない、莫大な数のユーザーを抱えているため、データ更新についてはリアルタイムに処理ができないという事情が考えられます(保存利用料については、リアルタイム性が必要はないという判断もあると思います)。しばらくすれば、データは更新されると思いますので、気長に待ってみては如何でしょうか。
まとめ
Googleドライブには基本的な容量制限が存在しますが、ユーザーは契約プランや契約数に応じて、この保存容量を増やすことが可能です。また、共有ドライブにはファイル数の制限はありますが、個別の容量制限は設けられていません。さらに、Google Workspaceを利用する際には、設定された保存可能な容量の範囲内で共有ドライブにファイルを保管することができます。これにより、組織やチームは効率的にデータを管理し、適切なプランを選択することで必要な容量を確保することが可能になります。